その他部活動

DATE:2024.04.04その他部活動

【紙面連動企画】男子バレー部4年生対談 『2部完全優勝、日本一のチームへ』

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左から西尾、平田、中島、三浦
(すべて撮影:大塩希美)

駒大男子バレー部は、昨年秋の入れ替え戦に敗れ、今年度は2部リーグからスタートする。4月には有望な新入生を迎え、チーム一丸となって最速での一部復帰を目指す。今回は、2年次からレギュラーとして活躍し、春からはチームの最上級生となる平田和聖 (かずあき、現4)、中島右京(経4)、西尾紀一郎(法4)、三浦一真(法4)に、お互いについてや今後のチームの目標を聞いた。

(聞き手?熊木 桃、大塩 希美)

※取材は2月下旬に行いました

ーー新年度になり、チーム内で変化したことはあるか
西尾「バレーに対する姿勢が変わった。バレーが好きな人が多いので、さらに勝ちにこだわるようになった」
三浦「前向きに取り組める仲間は多い。プレイヤーの中でいうと、苦しいところで打ち切ってくれるポジションの人がいなくなってしまったので、それを誰が補っていくかがずっと課題。全員で補っていきたい」
西尾「いい意味でエースがいないバレーが、駒大の持ち味。誰かに打たせるというよりは、みんながいけるようになってほしい」

ーーチームをどのように引っ張っていきたいか
平田「自分は東海大OBの高木啓士郎(現JTサンダーズ広島、平田の高校の先輩にあたる)くんのように、しっかりとした姿を見せながら、言いたいことはちゃんと伝える。上級生下級生関係なく、言いたいことを言える環境を作ることを真似していきたい」
三浦「自分が頑張っている姿を後輩たちに見せたい。率先してやる姿を見せて『やらなきゃいけない』という危機感をもってくれるくらいの存在になれたらと思う。自分に甘さが出てそれが難しくなるのが上級生だと思うので、それをみんなで変えていけたらいい」

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ーー新入生に対して行っていきたいことはあるか
平田「うまくやりやすい環境を作るのもそうだし、ルールをちゃんと教えてあげないといけない。次に伝えていかなければいけないが、自分たちのこともやらなければいけない。まだ中途半端なところがある」
三浦「大学生は楽な方に流れがちなので、それをいかに、自分を持ってやれるかが重要だと思う。下級生はそれが難しくて、(どう指導すればいいか)悩んでいる」

ーー楽な方に流れそうな時、自分をどう律していたか
中島「(下級生の頃から)試合に出ていたので、『やらなきゃいけない』みたいな。練習も簡単に休めるような立場ではないし、後輩にもそういうところを見せていかなくてはいけない、という気持ちでやっていた」
平田「それもあるし、うまくなりたい、強くなりたい。負けが重なったりしている時、その中で戦っていくにはどうすればいいかを考えていた」
西尾「負けを知っているので、勝つために。勝っても、勝ちの上を目指して頑張っていきたいという思いでやっていた」

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ーーお互いに対して思うことはあるか
西尾「平田くんに任せている部分が多いので、右京くんがもっと頑張ってもいいと思う(笑)平田くんは優しいので、もっとガツガツ言ってくれてもいいかもしれない。自分はタイミングがきたら(笑)」
三浦「全員が全員バレーに対して真剣に生きているわけではない。これから先続けるとか、みんながうまくなりたいと思っているチームではない。チーム内でもモチベーションの持ち方が違うので、指摘がしにくい」

ーーどういうときに指導をしようと思うか
三浦「普段の生活があまりにもひどいとき。常識的に考えられないときは怒る。強く言ってしまう」
西尾「この前見ました(笑)」
中島「説教されたことある(笑)」
平田「三浦君は自分たちが見きれない時に頼りになる存在。表にはあまり出てこないが、裏でしっかりやってくれるので助かっている」
三浦「平田はもっとがっつり言っていいと僕も思う。優しさがまさっている」
平田「自分はそれも個性だと思う。色々な個性があるから、目的が違ってもいい。でも、チームとして同じ目標を持って取り組んでいる限りはちゃんとやって欲しいし、いまここにいるからには、ちゃんと目標を持ってやってほしい。強制はしないが、個人でしっかり変わってくれないといけないという言い方をするので、自分はみんなから優しいと言われる」
三浦「個人を律して、一人一人自立してほしい。バレーはバレーでちゃんとやる」
平田「個を変えたい。それがチームに影響するといいかなと。それをみんながやってくれると楽なんですけどね(笑)」

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ーーやってくれない人もいるのか
三浦「難しいかなって思う人もちらほらいる」
平田「西尾は声を出さなくなった。一年生ときとかは練習の時から叫んでいたが、今は声を出さない」
西尾「あれ、そう?」
平田「もっと出していたよね」
西尾「4年生になって叫んでるのもどうかなと思って(笑)」
平田「パスの時も静か」
西尾「パスを集中してやろうっていうスタンスになった(笑)大人になった」
一同「なるほど」
平田「これは、自分からの要望。声を出して引っ張って欲しいし、やってほしいことは言ってほしい。厳しさではなく、プレーで見せて欲しい」

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ーー2部に降格して、具体的にチームで変えたことはあるか
平田「ミーティングが増えた。一から確認をし直して、ルールやチームの目指すバレーを明確にした。去年は曖昧だったので、ただメニューをこなすだけだった。自分たちが何をしたいのかをちゃんと理解させて、なにがダメだったかわかるようにするために、ミーティングを増やした。書き出して、言葉にして、考えさせるようにした」
三浦「練習試合の時、勝ちにこだわるようになった。これまではそんなになかったが、キャプテンを中心に変わったかなと思う」

ーー今年の個人の目標
三浦「苦しい時に点が取れるプレーヤーになりたい。守備ではブロックでしか貢献できないので、そこを持ち味にしたい。優位な時に点が取れるのは普通のことだが、劣勢の時や難しいボールの時でも点が取れるような選手になりたい」
中島「エースになること。数字的にはリーグやインカレのランキングを目指してやっていきたい」
西尾「余裕のあるプレーヤーを目指したい。熱くなってしまうと周りが見えなくなってしまう。安定感のあるプレーヤーを目指したい」
平田「最後を託される選手になりたい。みんながみんなエースという気持ちやっているので、その中で最後に託される選手。最後に点を取り切れる精神力や技術を身に付けたい。それが数字的に結果やランキングに繋がってくるといい」

ーーチームの目標
平田「チームとしてはもちろん日本一。短期の目標は、春リーグでセットを落とさず完全優勝すること。差を見せつけて、入れ替え戦でしっかり勝ちたい」

執筆者:大塩希美

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