新年の青空に思う

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Date:2012.01.01

新年を迎え気持ちを新たに、夜明け前の空を見上げると、まだ闇に覆われてはいるが、凍てつく寒さに冴えわたる群青色の大空の世界に出会う。反対側には、白金のごとく明るく輝く満月が中空に浮いている。群青色は、徐々に明るく美しい透明感のある青へと変わり、あたりに光を放散する。

私は、この時と風景が大好きだ。孤独であるが、神聖な希望に満ちあふれ、素晴らしい大自然に囲まれ支えられている自分に幸福感と勇気がみなぎる。

日本国憲法13条にも「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」が保障されている。個々人の幸福を、憲法は、最高の価値と位置づけている。幸福とは、個人の心の欲求を満足させることである。個人の欲求の内容は異なっても、自らの生存を支える人や物に感謝し畏敬することが前提となる。自滅するような欲求ではなく、新年の青空のように美しく輝く希望をもちたい。

駒澤大学法科大学院での新年の授業が始まる。明るい希望や夢をもって、その実現への道を粛々と歩み始めたい。神聖な一日一日を、明るく楽しく元気よく、そして、勇気と自信をもって、大切にしたい。「人に役立ちたい」という自分の幸福のために。(H)

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