Thinking over learning

記事
Date:2014.02.23

私たちは知的欲求によって学ぶ。新しい知識獲得は喜びとなり、さらに多くの知識を求める。そして獲得した知識を温め考える。思索が深まるとき、自分の考えが見えてくる。やがて、自分なりの知見ないし見識が確立し、勇気と自信を持って発信できる。

法曹を目指す者にとって、学ぶ対象は、古今東西の法ないし判例であり、それは無限である。様々な法学に接すると、その達見と迫力に感動するとともに圧倒される。学びにも多くの困難を伴う。真の理解は必要だが、学びは無限である。だから完全なる学びは不可能である。

そこで、真実と正義を希求するために 、学びに基づきそれを超えて思考する必要がある。法的思考を実践すると同時に、自らの思考方法を分析し、より適切な思考方法を案出改善しなければならない。思考ないし思索を持続的に繰り返すことによって、それは彫琢され錬磨される。

真の学びには、思索が必要不可欠である。司法試験問題の学習も、ただ単に優秀答案を見て読み写すだけでは駄目である。学び考えることこそが重要である。自分なりの深い思索があって、自分なりの合格答案ができる。その過程は、必ず自分を成長させる。

本年司法試験を受験される皆さんが、普段からの学びに基づきそれを超えて思索し、栄冠を攫むことを願っている。これからの3ヶ月間、健康で充実した準備ができるよう祈っている。(H)

駒澤大学法科大学院 Official Blog